■2017.12.1号 No335
事故時の対応
ドライブレコーダーの映像の確保が重要
 今回は、2つの事例を上げます。1つめは、T労組のタクシー乗務員Aさんの事例です。Aさんは、今年8月30日午後3時頃、東京都千代田区外神田二丁目の中通りを昌平橋方向に実車にて走行中、道路左側を歩行中のSさんにサイドミラーを接触させ、転倒させてしまいました。今回の事故で4点が加点され前歴2回で150日の免許停止対象となりました。
 道路は裏路地の狭い通りで幅員が6mの道路です。Aさんは路側帯の白線部分を歩行しているSさんと車との距離を十分にとれないため、低速度10〜15キロで進行しましたが、Aさんが一瞬、前方の右折禁止の標識に気を取られたすきに、タクシーの接近に気が付いていなかったSさんと接触してしまいました。
 10月下旬になりAさんのもとに埼玉県警察本部から意見の聴取通知書が届きました。
 相談を受けた組合執行部は、すぐに嘆願書の取り組みを開始しました。さらに、被害者のSさんにも嘆願書をお願いしたところ、快諾してくれました。
 聴聞会は、11月21日に鴻巣の運転免許センターで行われました。Aさんと補佐人2人は個室に通され、組合員から集めた嘆願書99筆と被害者からの嘆願書を提出。聴聞官と担当警察官だけでしたので、親身に聞いてもらえたと感じましたが、結果は減免なしでした。
 反省点は、聴聞会まで組合への報告がなかったことで取り組みが遅れ、図面や映像、現場写真などがなく、嘆願書だけの取り組みに終わった点です。
 2つめは、個人タクシー労組Bさんの事例です。聴聞会が11月10日に警視庁本部で行われました。人形町から秋葉原に向かう広い一方通行から昭和通り手前を右折する側道で横断歩道手前の一時停止を停止せずに横断中のCさんを撥ねて死亡させたとして22点が加点され一発で免許停止となりました。
 ドライブレコーダが内向きになっていたことで、事故時の映像がなかったとのこと。
 2つの事例で教訓とするところは、どのような事故であったかを聴聞官にも理解してもらうために現場検証とともにドライブレコーダーの映像の確保が重要ということです。
【東京地連・道交法対策委員会】