自交総連東京について
名   称 全国自動車交通労働組合総連合東京地方連合会
(略称 自交総連東京地連)
所 在 地 〒110-0003
東京都台東区根岸4-11-10 
電   話 03-3871-4115
F A X 03-3871-4120
電子メール atutokyo@atutokyo.jp

♬ まちをましる仲間
作詞:城下 均  作曲:大西 進

― タクシー労働者の実態と労働組合の必要性 ―

タクシーの規制緩和が実施され19年余がたちました。09年成立のタクシー適正化活性化特別措置法による減休車により、規制緩和前の車両数まで削減されましたが、経済不況も相まって、タクシー労働者の生活実態は劣悪なまま放置されています。営業収入のダウンは、歩合給で働く労働者の賃金をストレートに引き下げています。生活を維持するためには一層の長時間労働に駆り立てられ、それが健康破壊へとつながり、ハイタクの社会的使命である「安心・安全」そのものが損なわれてしまいます。現在は、ライドシェアと称した白タクを合法化しようとするうごきまで現れています。
自交労働者は公共輸送を担っており、社会的に重要な役割を果たしていますが、公共輸送を担う労働者として得ている労働条件はまさに劣悪といえるもので、社会的水準の労働条件には程遠いものです。自交総連の綱領前文に「自動車交通事業に関連する事業に働く労働者によって組織され、その労働組合の力によって労働条件の維持改善、経済的、社会的地位の向上を図るとともに…」と謳っていますが、労働組合の力は、団結の力であり、その力はその労働組合に参加する労働者の「知を力」として、どれだけ多くの仲間が組織されているか ― いわゆる質と量によって左右されます。
私たちは、人間らしい労働や生き方を堂々と主張し、自らの要求を実現させるため組合に加盟し「団結すること」が必要だと考えています。そして、自交総連に結集することが、経営者との対等な交渉や減車・タクシーの再規制、白タク合法化阻止、社会的水準の労働条件を実現することに接近することができます。
私たち自交総連・東京地連は、組合員の経済的・社会的地位向上を図ることを目的として運動しています。現在7,800人を超える仲間が結集しています。ともに結集・団結してがんばりましょう。

★産別組織の威力

①資本は常に労働者・労働組合対策を立てている。

業界団体である全タク連は、労務委員会などを開催し、賃金資料、営収状況などの情報交換を行い、地方ごとに労働者・労働組合の対策を立て、「賃金・労働条件の引き下げ」を強め利潤の増大を日々画策しています。

②産別に結集せずに企業内に閉じこもった組合運動では、他社の情報も得られず、企業別に各個撃破され合理化が押しつけられてしまいます。

③自交総連は、ハイタク・観光バス・自教の問題について、それぞれ専門的な知識と歴史的にも運動の蓄積を持っていると同時に、ハイタクの世論をうごかすような一定程度の組織を持っています。自交総連が資本(経営)から恐れられ(嫌われ)ているのは、労働者の要求を基礎に、国交省や厚生労働省、警察庁などの関係省庁などの政府当局とのたたかいを進め、運賃原価の公開や道交法闘争での成果を勝ち取るなど影響力を持っています。加えて集団交渉や統一行動を中心としたたたかいで、地域の職場の賃金など相場を作り上げ、労働条件を改善させてきました。そのことにより自交総連がハイタク労働者から期待される産別組織である所以です。