2022.6.15号 No415 右直は重傷事故に――直結、注意は普段から――

■2022.6.15号 No415
右直は重傷事故に
直結、注意は普段から

6月4日に開催された道交法対策委員会でブロックごとの人身事故への取り組みが報告されました。
東部ブロックは、2月18日17時40分頃にZ交通のAさんが空車で交差点を一時停止し、少し前進したところに左方から進行してきたバイクのBさんがタクシーに気づき転倒、骨折をした誘因事故が発生しました。タクシーのドライブレコーダー記録では、一時停止は行い、その後停止しているところにバイクはスピードを緩めずにクラクションを鳴らしながら転倒しています。今後の取り組みで不起訴を勝ち取る運動を強化します。
南部ブロックは、22年8月26日20時頃にX交通のEさんが運転するタクシーが三ツ目通りを空車進行中路地を左折。中学生が運転する自転車がタクシー左側面に衝突し、左足人体損傷の重傷事故が発生しました。Eさんは、警察と救急に通報し少年の保護者にも知らせ謝罪。X交通労組は、現場検証を実施し①40m手前から左折ウインカーを点灯。②後続車両により蒸発現象が起きていた。③自転車が強引に左から追い越そうとしていたことから加点入力停止申立書を提出し、所轄警察に実況見分のやり直しをさせた結果、検察から呼び出しもなく今年の3月に3年間無事故・無違反証明書がEさんに届きこの事故での不起訴が確定しました。
また、21年11月に品川駅南側の通りをX交通Gさんが進行中、海岸通り方向へ右折。対向車Hさんと衝突してタクシーは横転し、乗客とGさんは一時車内に閉じ込められる重傷事故が発生しました。X交通労組は、現場検証を実施したところ、事故の当日は交差点付近で道路工事を行っており、対向車を認識できなかったことが判明しました。その後に所轄警察と交渉を実施した結果、5月20日に不起訴を勝ち取りました(後日詳細を掲載予定)。
今回の会議で、委員から右直事故の発生が増えていることが指摘されています。右直事故は、重傷事故に直結することから普段からの注意が重要です。また、怪我をされた相手には見舞いを尽くすことが重要となることも報告された委員会となりました。
【東京地連・道交法対策委員会】