2020.11.15号 No386 事故の初動は警察への通報――コロナ禍で「当り屋」急増――
■2020.11.15号 No386
事故の初動は警察への通報
コロナ禍で「当り屋」急増
この一年間で、警察への通報を怠り、ひき逃げまたは、当て逃げとして行政処分になってしまう事案が急増しています。
X交通のタクシー乗務員のAさんが、一方通行の銀座並木通りを走行中に交差点に徐行で進入。そこに歩行者のBさんが、進行してくるタクシーを一切見ずに逆の方向を見ながら交差点を渡ってきて接触しました。Aさんは、Bさんに「大丈夫ですか」と言いながら車から降りてBさんを追いかけましたが見失ってしまいました。後方からの車両からのクラクションでAさんは、慌ててしまいその場所から移動してしまい、警察への通報を怠り、営業に戻ってしまいました。
その後Bさんは、警察から呼び出され出頭。捜査でAさんが接触したことが判明し、当て逃げ事故として扱われた本人は、事故現場の事情を説明し釈明しましたが、未だに起訴をするのか、結果が出ていません。
南部ハイタク共闘会議道対部は、事故現場の検証をして、行政処分課に「加点入力申し立て」を提出する対応をしています。
第1回道交法対策委員会で、このような案件は「現場から必ず警察へ通報する」ことが重要と意見が多くだされました。また、各ブロック会議でこの事案について報告し、広く啓蒙が必要と意見がまとまりました。
その他の意見で、新型コロナ禍で一般の自転車や歩行者による事案が報告。南部Y労組のCさんは、新宿神楽坂付近で、接触を装い車両を叩いて音を発生させた「当たり屋」に遭遇し、Y交通は、通報されたCさんに対し、解雇を言い渡しました。組合に相談して現場検証の結果、音の発生場所と接触場所が不合理と判断し、警察との交渉をして不起訴をかちとり、会社からの解雇撤回をさせました。また、個人事業者のDさんも同様なトラブルに巻き込まれ、警察に通報。相手のZさんが、「当たり屋」常習犯と判明し、無事に解決しましたが、一般国民は新型コロナ禍で、気を病む傾向があると考えます。余計なトラブル回避は、必ず警察に通報することだとして、道交法対策委員会は対策を強めます。
【記事・道交法対策委員会】