2019.11.1号 No369 安全速度の遵守が安全運行に――交差点では周囲の交通に目配りを――

■2019.11.1号 No369
安全速度の遵守が安全運行に
交差点では周囲の交通に目配りを

自交総連東京地連組合員共済に加入する組合の2018年度中の過失運転致傷等の給付は全10件で内容は以下の通りです。
信号無視での人身事故は4件で、相手方との責任割合と傷害の程度などで罰金額が、①70万円(頸椎・腰椎の捻挫と左足関節捻挫の2人)。②50万円(右肘関節捻挫と乗客が前胸部挫傷)。③20万円(左立方骨剥離骨折)。④40万円(左膝関節、下腿打撲傷)となっています。
交差点内での安全確認不十分での人身事故は、①50万円(右腰臀部打撲)。②15万円(右小指基節骨基部骨折)となっています。
安全確認では、①前方安全確認不十分での人身事故は、40万円(左前胸部打撲、頸椎捻挫、右下腿打撲、腰部挫傷、頸椎捻挫等で5人)。②運転者が降車時にドア開閉安全確認不十分での人身事故が15万円(右肩鎖関節脱臼)。③右折時に合図不十分で30万円(歯牙亜脱臼)。④ドア開閉時に安全不確認で10万円(右小指中節骨骨折)となっています。
給付内容では、信号無視が264件、通行禁止違反が190件、指定場所一時不停止違反が102件、指定通行区分違反が85件、速度違反が78件と続くなかで、横断歩行者妨害が67件となっています。またブルー免許更新(3・4・5年)が488件、ゴールド免許更新は74件となっています。
タクシーの事故は、①実車時よりも空車時。②追突事故が第一通行帯で。③交差点内では出会い頭の事故がより多く発生しています。
交通安全運転研修の参加者は「運転姿勢というのは、正しい操作をするための基本姿勢である。ABSやトラクションコントロールといった装備がない状態での低ミュー路でのブレーキと旋回では、止まらない、曲がらない、操作がきかない状況での体験をしたことで、ABSなどの安全装置を効かせた運転には『限界がある』という体験し、緊急危険回避では、指定速度(50km/h)だったから避けれた。安全走行は安全速度を遵守することが重要だと改めて感じた」と話しています。
こうした事柄を念頭に入れプロドライバーとして安心・安全運行を心掛けましょう。
【東京地連・道交法対策委員会】