2016.4.15号 No306 「標識等の不備」を認めない所轄 事故防止の観点で交渉を継続
■2016.4.15号 No306
「標識等の不備」を認めない所轄
事故防止の観点で交渉を継続
高砂労組のAさんは、昨年10月4日(日)午前11時頃、乗客の指示に従い山手通りから目黒川方向へ右折し、目黒区青葉台1―17―6付近路上で目黒川沿いの道路を右折したところ、取り締まりを受けました。そこは時間の規制がある道路で右折する手前に標識がなく右折したところの歩行者用道路の標識に、「自転車を除く日曜・休日の10―13」とあったため、標識の重大な不備を指摘しサイン及びキップの受け取りも拒否しました。
しかし、2点が入力されたことから、地連道交法対策委員会は都議会の警察・消防委員会にて警視庁へ、標識の不備にもかかわらず違反で検挙された件で、①不備を是正する必要があるのではないか。②是正する必要があると認めた場合違反を取り消すべきではないか―と質問しました。
①については「不備があれば是正する」と回答があり、②については「標識等の設置に不備があり、是正が必要な場合については、速やかに必要な措置を講じる」というものでした。
高砂労組では3月4日、目黒警察署にこの2点の回答をもとに不備を認めさせ、違反点数の抹消を申し入れました。しかし、目黒警察署からは「標識に不備はない。注意をしていれば標識は確認できる」という回答でした。
この回答を受け、3月28日、高砂労組法対部は地連吉永道対委員長とともに、鮫洲の警視庁運転免許本部、行政処分審査登録課交渉に臨みました。
Aさんは警視庁交通捜査課墨田分室の呼び出しに応じて出頭し、担当官からも「この標識はひどいですね。一言添えて調書を上げておきます」と言われ、その後の呼びだしや違反金もないという事実など、現場見取り図、写真を見せながら交渉しましたが、「ここに補助標識を付けるとかえって混乱する」「ここでは点数は抜けない。所轄から書類があがってくれば点数は抜く」という回答に終始し、交渉は平行線のまま終わりました。
高砂労組法対部は、現場の混乱が引き起こす事故の防止などの観点からも、今後も目黒警察署に対し、標識の不備を認めさせるための交渉を申し入れたたかいます。
【高砂労組法対部】