2022.7.1号 No416 右直で衝突の重大事故――現場検証で不起訴に――

■2022.7.1号 No416
右直で衝突の重大事故
現場検証で不起訴に

今号は、実戦道交法415で紹介した品川駅港南口付近で発生した右直の横転重傷人身事故についての詳細を報告します。
2021年11月19日(金)午前3時頃にリニア新幹線の大規模工事をしている品川駅港南口タクシー乗り場直前の交差点で発生しました。日本交通Kさんは、八ッ山アンダーパスから進行して赤信号で停止。その後、青信号になり右折を開始した直後に対向車両がタクシー車両側面に衝突しKさんの運転するタクシーは横転。Kさんと乗客のXさんが、車両に一時閉じ込められる事態の重大事故となりました。乗客Xさんは、肋骨の骨折と対向車両は大破し運転手も軽傷を負いました。
日本交通労組千住支部法対部は、事故の重大性から現場検証を実施。事故の起きた夜間にも再度確認しました。事故現場は大規模工事中で、高さ2mの重機や資材が交差点中央部付近までせり出していることが判明。また、対向車の停止線が工事資材に隠れて対向車を確認できず、工事の夜間照明が強力だったためヘッドライトを見えなくする効果を起こしていることがわかりました。
法対部は、現場見取り図と事故に関する要請書を作成し、所轄の高輪警察署交通捜査課に提出。「対向車の停止線が通常時の位置で工事設備の陰に隠れて見えない。交通整理要員が必要なケースにもかかわらず、整理員を配置していない。工事施工業者に安全対策の不備があった」などを訴えました。その後の検察庁からの呼び出しもなく、Kさんは東京地検に処分を確認したところ「不起訴処分告知書」を受領し行政処分の加点もされず不起訴が確定しました。
タクシーの転覆(横転)は、運輸局に即日通報が運輸規則で義務づけられています。本人も会社管理者も大きな動揺となったと想像できます。
こんな時は素早い対応と現場検証で事実を確認し、見取り図を作成することが重要です。現場でしか発見できない事実が見え、それができるのが自交総連の道交法闘争で得た経験と日頃からの現場検証の学習によって発揮された日本交通労組千住支部法対部の成果と言えます。
【日本交通労組千住支部法対部】