2021.4.15号 No393 東京都・警視庁要請――道路施設の改善を勝ち取ろう――

■2021.4.15号 No393
東京都・警視庁要請
道路施設の改善を勝ち取ろう

警視庁要請で実現した「首都高汐留出口問題」は、2006年5月に東京都議会議員を通じ信号を設置させた、東京地連道交法対策委員会の運動の成果を紹介します。
南部ハイタク共闘会議・道対相談会において、加盟組合員から「首都高汐留出口から汐留方向への左折レーンへの進入が大変危険だ。改善してほしい」との率直な意見から現場調査を実施し、写真と見取り図を作成して対応を協議。信号機の設置を警視庁要請で提案し、見取り図と写真を見せて説明しました。その結果、2007年3月に工事が開始され設置に至り、当時の南部ハイタク共闘会議や東京地連の機関会議で成果を報告しました。
東京地連は結果をふまえ、それまで個別に警視庁要請をしていましたが、2007年からは、東京都要請にあわせて総合的に要請していくこととし、質・量ともに充実していきました。その際に、道路施設の改善で多くの成果をかちとっています。
今年度の警視庁への施設改善要請項目は、第2回道交法対策委員会において「①白鬚橋たもとの右折禁止。②北千住駅横断歩道に信号設置2ヵ所。③浜松町駅タクシー待機問題。④台場交差点左折について。⑤西新井駅西口横断歩道の信号設置」の改善が求められています。
その他、移動オービスが生活道路で取り締まり事案が多く報告され、取り締まりのための取り締まりにならないよう警視庁に要請していくべきとの意見が出されており、第3回道交法対策委員会(5月開催予定)でとりまとめていきます。
私たちの職場は道路であることから、道路施設の改善と交通安全は、自交労働者にとって最も身近な問題です。また、実際に現場を通行し、営業をしなければ机上論では解決しないことが多くあることから、現場からの意見は大変に貴重なものです。
東京地連道交法5つの観点「交通事故、交通違反につながる劣悪な労働条件の抜本的改善に全力をあげること」となっていることから、警視庁や道路施設行政の東京都に対して要請を強めていくことが重要です。【東京地連道交法対策委員会】