2021.9.15号 No400 KYT(危険予知) 活動で――安全運転を貫く自覚をもつ――

■2021.9.15号 No400
KYT(危険予知)活動で
安全運転を貫く自覚をもつ

ATU東京組合員共済の2020年度給付は、1位が通行禁止違反(149件)、2位が信号無視違反(125件)、3位が横断歩行者等妨害等違反(77件)となっています。これまで3位以内のスピード違反は4位となりました。通行禁止違反は、指定時間内に進入する違反で通勤・通学時間に設定されています。また、一方通行を逆進入する違反で、従わず進行すると普通車の反則は、2点の7000円。スピードや駐車違反と比べても低く、日々の注意不足となっているようです。
しかし、都内における人身事故が最も多く発生している場所は、交差点内や交差点付近となっていることから、注意喚起が重要です。
過失運転致傷での罰金の給付は7件と、コロナ前の2018年度は10件からは件数は減少してますが、交差点内で事故が発生していて高額の罰金となっているのが特徴です。その中でも信号確認不十分により事故が発生しています。
アメリカの学者によるハインリッヒの法則があり、300件のヒヤリハットがあると29件の事故が発生し、1件がヒューマンエラーによる災害が発生するとの研究結果があり、世界中で多くの工場や建設現場がKYT(危険予知トレーニング)を実施し、安全第一とういう言葉はこの活動から生まれました。
最近は、多くの東京のハイタク会社で、安全講習で実施されてます。このKYT活動の弱点は、くり返しのKYT活動がマンネリを招き効果が薄れるとされています。
2020年度の共済で、高額給付となった信号確認不十分の2件は、コロナ禍で営業成績が上がらず、「焦り」からくるものと思われます。おそらく類似するヒヤリハットは、数多くあったと想像できます。事故は、起こしてしまうと取り返しのつかないことになることと心に命じ、安全運転に努めることが重要です。
東京地連の道交法闘争5つの観点は、東京地連手帳に書かれています。必携して、営業の合間に開いて見てほしいと手帳に掲載しています。「①安全運転を貫く自覚をもつこと」をお願いします。
【東京地連・道交法対策委員会】