2015.6.1号 No291 信号無視の歩行者と衝突、死亡  現場検証を行い「加点入力停止申立書」を送付

■2015.6.1号 No291
信号無視の歩行者と衝突、死亡
現場検証を行い「加点入力停止申立書」を送付

今年1月25日に起きたA交通の死亡事故について、東京地方検察庁から5月20日に呼出しがありました。
この事故はBさんが1月25日の午前1時14分ごろ、国道1号線を環七通りとの交差点から五反田方面へ向かって実車にて時速55~60キロで進行中、二葉4丁目の信号機のある交差点で、赤信号を無視して右から横断してきたNさん(56歳)と衝突したものです。
この事故について当該法対部は、すでに現場検証を終え、警視庁運転免許本部行政処分審査登録課へ「加点入力停止申立書」を送付しているほか、自交総連東京地連の仲間にも「嘆願署名」と「不起訴を求める要請署名」の協力をお願いしてきましたが、行政処分の方より先に東京地検からの呼出しがありました。
また、Bさんは死亡されたNさんのお通夜にも顔を出すなど遺族の方にも誠意をもって対応し、Nさんの奥様から「運転手さんが悪いわけじゃないから気を落とさないで下さい」との伝言のほか「Bさんには寛大なる処分をお願いします」との「嘆願書」もいただくことができました。
今回の地検からの呼出しに際して、当該法対部は新たに①事故の最大の原因はNさんが赤信号を無視して道路を横断してきた。②対向車線に停車中のタクシーのヘッドライトの光でNさんの姿が見えなかった。③Nさんの上着が黒っぽい服装であった。④中央分離帯フェンスと道路標識も発見を妨げる障害になっていた。⑤したがって空走距離・制動距離の関係を考慮すれば警察庁20号通達にいう『結果予見および結果回避の可能性がない事故』であったーことなどを主旨とした文書に現場写真や現場見取り図のほか、遺族の方からの「嘆願書」を添付した「不起訴を求める要請書」を作成しました。
さらに東京地連の仲間からいただいた「不起訴を求める要請署名」も2,099人分にのぼりました。これらをBさんに持参させ、担当検事に提出しました。
今回の東京地検の聞き取り調査ではまだ結果は出ていませんが、当該法対部は今後とも不起訴にむけ取り組んでいく所存です。
【南部道交法対策委員会】