2025.3.1号 No444 警察交渉の重要性――1点の違いで処分内容が大きく変わる
■2025.3.1号 No444
警察交渉の重要性
1点の違いで処分内容が大きく変わる
日本交通労組では、人身事故はすべて重大事故と位置づけ、現場検証を始め、警察交渉・地検交渉・行政処分課交渉を行います。それは今後の事故防止や組合員の免許を守るためです。警察庁第20号通達に基づき、結果予見及び結果回避の可能性がないことを現場検証を行うことにより、可視化できれば成果にも期待が持てますが、すべての事故において証明できるわけではありません。
24年4月6日、本郷弥生交差点で起きた右直事故も、そうした事故でした。午前0時15分頃、東大裏で休憩しようと本郷通りから言問通りを右折。対向車線を直進してきたスクーターと衝突し、怪我を負わせたものです。第一報で、相手がICUに救急搬送されたことから、Tさんと面談し、聞き取りと事故映像の確認を行いました。Tさん曰く、眠気等があったわけではなく、休憩に気が向いており、完全に見落としていたとのこと。映像からは、ショートカット気味にスピードに乗ったまま右折するタクシーが映し出されていました。この事故内容だと取り組む意味がないかもしれないと思いましたが「有利な事実は出てこないかもしれないが現場検証をやりましょう」とTさんに伝え、後日現場検証を実施。新たな事実は出てきませんでしたが、事故処理に関する嘆願書を作成しました。警察の呼び出しには支部役員2人も同行し、担当のS警察官に法対部の取り組みを説明し、嘆願書を提出。その後、地検からの呼出しはなく、行政処分は当初5点を想定しましたが、交差点安全進行違反で4点が加点。事故以前に2点が加点されていたため併せて6点となり、違反者講習を受講しました。
今回の取り組みによって、警察交渉の重要性を認識させられました。警察の呼び出しに役員が同行し、事故防止や再発防止に向けた取り組みを説明することで、再び事故を起こす可能性が低いことを強調し、処分の軽減を勝ち取れます。一方的な過失の事故だと諦めずに取り組むことが大切です。
1点の違いで処分内容が大きく変わるため、これからも法対部は組合員の事故について取り組みを強化していきます。
【日本交通労組・笹野】

