2014.10.1号 No278 警察庁20号通達 結果予見および結果回避の可能性がないのは登録除外に
■2014.10.1号 No278
警察庁20号通達
結果予見および結果回避の可能性がないのは登録除外に
日本交通労組千住支部のKさんは、他労組在籍中の今年6月5日午前2時45分頃、足立区千住1-24先の本町センター通り商店街の信号機のないT字交差点を時速約30㌔で進行中、右側道路からTさん(19歳)運転の自転車が猛スピードで交差点に進入。Kさんは急ブレーキをかけましたが、間に合わず自転車と衝突し、Tさんは救急車で運ばれ全治一ヵ月の重傷を負いました。Tさんは警察の第2自動車警ら隊パトカーに追跡され、それから逃れようとして事故にあったことがわかっています。
Kさんは当時在籍中の他労組に相談しましたが取り合ってくれず、当労組に相談、加入しました。
法対部が千住警察に問い合わせたところ、この事故は単にタクシーと自転車の出会い頭の事故として処理し、実況見分も供述調書も終了しているとのこと。これに対し法対部は、パトカー追跡中の事故であることを主張し、実況見分と供述調書のやり直しを了解させました。
同時に、すぐ現場検証を行い、①「この事故は、自転車が見通しの悪い同交差点に、深夜に無灯火で、一時停止の標識と道路標示を無視し、全速力で進入したことが原因。②パトカーは赤色灯を点灯していたが、サイレンは鳴らしておらず、交差点にカーブミラーもないことから、パトカーと自転車の接近を知りうる手段はなく、周囲に注意を払いながら時速約30㌔で走行していたKさんに過失はない。③警察庁20号通達に言う「結果予見及び結果回避の可能性がない」登録除外の事案に当たる―旨の陳述書と現場見取り図、写真を用意しました。
7月6日、再度の実況見分が行われる前に同陳述書と現場見取り図、写真を担当警察官に渡しました。
5人の法対部員が立ち合うなかで実況見分が行われ、その後、千住警察署に移動し、4時間にわたって供述調書が取られましたが、Kさんも頑張ってほぼ完全に当方の主張を入れることができました。また法対部が提出した書類一式を一緒に添付してくれることも約束してくれました。
その後、加点入力停止申立書を鮫洲の審査登録課に送付、結果を待っています。
【日交・吉永】