2015.7.1号 No293 警視庁要請行動 改善を約束
■2015.8.1号 No294
不起訴処分決定
事故後対応の迅速性を痛感
東京地連は毎年春闘時期に、警視庁に対して要請行動を実施しています。今年も、正式要請書とともに、道路や交差点などで具体的な改善を求める要請をしました。主なものでは、①タクシーを集中的に取り締まる駐停車違反の取り締まりなどについて、1978年5月12日参議院附帯決議における、「取り締まりのための取り締まり」にならぬよう、本来の適正な取り締まりの実施をすること―については、トイレ休憩時の駐停車違反や一時停止違反の隠れた取締りなどが、未だに存在していますが、「違法駐車と認められれば、タクシーであるか否かを問わず、指導取締りの対象となる」と回答。②災害時におけるタクシーの緊急車両への位置づけについては、「災害応急対策に伴う負傷者等の搬送や必要な物資の輸送等に使用する目的で、東京都等と事前に契約、協定している場合、当該タクシーを緊急通行車両とすることができる」と回答。③自転車の無秩序な走行については、「自転車交通事故防止総合対策に基づく各種対策を推進し、街頭での指導・取締り活動を強化し、悪質・危険な自転車利用者に対しては厳格に対処している。自転車利用における交通ルールの周知を図り、乗車用ヘルメットの着用を推進している」と前向きではあるようです。④利便性や迅速性を保障するため、実車中のバスレーンへの乗り入れ・専用レーンの新設など優先通行権の確保・拡充を図ること―については、通勤・通学時の時間帯において、大量輸送機関である路線バス等の円滑な走行のために設置しているとしてタクシーの乗り入れを否定しています。
続いて「改善が必要と思われる交差点、及び道路」の改善については、①車線減少などで不具合のある交差点、浅草橋、和泉橋南、虎ノ門、高浜橋の各交差点と、②葛西橋通り南砂4丁目交差点先の踏切の信号機設置。③錦糸町駅南口の車両渋滞(横断歩道付近)、④大手町交差点の信号機については改善を約束しています。
改善が困難なところもありますが、問題がある場所や問題のある取り締まりについては厳しく追及する姿勢が大切です。
【東京地連道交法対策委員会】