2015.10.15号 No297 スピード違反 約20㌔でも取り締まりの傾向
■2015.10.15号 No297
スピード違反
約20㌔でも取り締まりの傾向
自交総連東京地連加盟組合の協力を得て、2014年度の違反907件について分析した結果、1位が信号無視違反で214件。2位が通行禁止違反で212件。3位が指定場所一時不停止違反で116件。4位がスピード違反で102件―となっています。
このなかでもスピード違反は、重大事故につながる違反です。また、取り締まりのための取り締まりともなりがちな通称ネズミとりから免許証を守る観点からも、その取り締まりの傾向を分析してみました。
年度別のスピード違反件数は、13年度は違反884件中99件。12年度は933件中133件。11年度は850件中116件となっており、近年は微減の傾向にあります。
超過速度別では、102件中、①20㌔以上25㌔未満が57件。②25㌔以上30㌔未満が31件。③30㌔以上35㌔未満が4件。④35㌔以上40㌔未満が7件。⑤40㌔以上50㌔未満が2件。⑥50㌔以上が1件―となっています。20㌔ぐらいの速度超過の取り締まりを強化する傾向にあります。
制限速度別では、①30㌔道路で7件。②40㌔道路で29件。③50㌔道路で33件。④60㌔道路で30件。⑤80㌔道路で3件―となっています。
この制限速度60㌔の取り締まり30件のうち12件までが首都高での取り締まりとなっており、90㌔未満の速度で取り締まりを受けているものが3件。100㌔未満の速度で取り締まりを受けているものが9件です。「首都高は100㌔までは大丈夫」といったウワサも過去のものとなっています。
路線別では、向島線と横浜羽田空港線での取り締まりが多くなっています。なお、制限速度80㌔の道路はそれぞれ横浜横須賀道路、湾岸線、第3京浜ですが、どれも105㌔未満で取り締まりを受けています。
一般道で制限速度30㌔の取り締まり7件のうち5件が「東尾久7丁目2」となっています。制限速度40㌔では「本郷2丁目」、制限速度50㌔では「八潮1丁目」「海岸3丁目」などが多くなっています。
昨年末から、生活道路での取り締まりもはじまっています。制限速度プラス20㌔未満での運行速度を心がけましょう。
【東京地連道交法対策委員会】