2016.4.1号 No305 示談の強要に応じず 「加点入力停止申立書送付」で加点なし

■2016.4.1号 No305
示談の強要に応じず
「加点入力停止申立書送付」で加点なし

N交通の乗務員Aさんは、昨年9月18日午後9時10分頃、空車で新橋赤煉瓦通りから、狭い一方通行へ左折しました。歩行者が多かったため停車してクラクションを鳴らし、再度発進。時速4~5㎞で左右に注意してゆっくり進行したところ、向こうから近づいてきた歩行者で店の呼び込みの仕事をしているKさんが車とすれ違うとき後部右ドアを軽くたたきました。
Aさんは停車し「何でしょうか」と声をかけると、「車が当たった」と言われたので「覚えがないんですが」と言ったところ、「ふざけるな」と威圧的な態度をとったので、Aさんは警察を呼びました。警察が到着するまでの間、Kさんは執拗に示談交渉を持ち出してきましたが、業務上の事案なのでAさんは答えられる立場にないとして、示談には応じませんでした。
しかし愛宕警察は、最初から人身事故として取り扱い、前バンパーの右角にかすかに埃を払ったような痕跡があるのを見て、「ここが当たったんだな」と言うので、「それはないでしょう。当たった痕跡にも見えませんよ」と抗議しましたが、そのまま実況見分を終えました。
その後、Kさんから診断書が提出され、愛宕警察から供述調書を取るための呼び出しがきました。
Aさんは当時、他労組の組合員でしたが、自交総連に相談、加入しました。
警察交渉には、組合法対部が必ず同行しました。第1回目は10月5日に実施。供述調書には「接触した覚えがない」旨を入れるよう主張し、物別れに終わりました。
第2回目は10月28日で、車内カメラのDVDを持参しましたが、警察官が突然、自分の椅子を蹴飛ばして立ち上がり「こっちは忙しいんだ」と怒り、部屋を出て行きました。法対部は猛烈に抗議して、この日は終了しました。
第3回目は11月13日で、ようやくAさんの主張通りの内容を書き込ませました。
法対部はさっそく「加点入力停止申立書」を行政処分審査登録課に送付。その結果、12月25日の時点、今年3月1日の時点で点数の入力がなく確定したと思われます。
【南部ハイタク共闘会議・道対部】